どんな衣装でもいいどんなお花でもいいどんな料理でもいい・・・
結婚式においてこれらはあくまでも添え物なのではないでしょうか？
大切なのは「これからはじまる2人の門出を祝うこころ」と「これからもますます皆様にお世話になります」という思いが合わさり、心に刻まれることであるとおもいます。
その思い無くして、どんなに体裁のいいしつらえをしても空虚としか言いようがありません。
やはり一生に一度の大切な一日を新郎新婦、列席者はもちろん、その一日に関わるすべてのスタッフが心を込めて向き合うことが何よりも大切なことであると思います。

おめでたい場に立ち会う訳ですから、私達にとっても大いなる喜びであることに違いありません。
ご本人はもちろん、ご両親をはじめとするご親族の皆様、同僚、ご友人、恩師・・・たくさんの方々にとっても特別な喜びと熱い思いが交錯する一日になるはずです。
私達はその喜びの場を、陰ながらサポートさせて頂く役割りを与えていただいているのだと考えています。 レストランという立場からすると、その最も重要な役割はやはり、おめでたい席にふさわしい美味しい料理を心を込めてお作りすることであると考えています。
大切な方々をもてなす食事であるからこそ、納得のものをお出ししたい、そう思うのは当然の事です。
事前に試食をしていただき、ご意見をいただきながら当日をお迎えいただくのはそんな思いからです。
心に刻まれる時間をお過ごしいただく訳ですから、スタッフ全員がクオリティーの高い意識のもとにお手伝いさせて頂くことが必要であると考えています。

この国には「御祝儀相場」という言葉がありますが、ウエディング業界の値段設定はまさに御祝儀相場と言わざるをえません。 一生に一度の大イヴェントですから、もちろんたくさんお金をかけていただいても一行に構わないと思います。 ただ、値段に見合ったものが提供されているかどうかということが重要です。
この点からいえば疑問を感じてしまう事が多々見受けられるのも事実です。
私達はあくまでもお客様の立場で物事を判断する必要があると考えています。
購入しようとするものが同じなら、より安く手に入れる方法をご紹介するのは当然の事です。
また、私達はドレスショップや生花店、司会者やカメラマンなどとの業務提携にあたり、紹介手数料やマージンの授受をいたしておりません。
提携業者との関係次第では新郎新婦の選択肢を狭め、持ち込み料といった無用な負担を強いる事につながる可能性があるからです。
そのような観点から、お2人にとってメリットがあると思われる情報はどんどん提供させていただいております。

どんなに貧しい国でも、どんなに少数な民族でも結婚式は特別な儀式です。
とっておきの晴れ着を着、最高の料理を振る舞い、酒を飲み、夜通し歌い、踊り明かす・・・これはまさに人類共通の営みであり、その土地に住む人々によって脈々と受け継がれてきた誇り高い文化であると言えます。
結婚の儀式一つとってみても実に興味深いものがあります。
自然や宇宙、神や仏、先祖や子孫。
私達人類は何か大いなる存在を畏れ、感謝をもって暮らしてきたのです。
今の日本における結婚式をみた場合、全国的に似通ったスタイルで行われ、しかも何かしらの流行に左右されているように感じます。
もちろんこれだけ便利で情報の伝達も瞬時になされる世の中ですから当然といえば当然なのですが、ほんの少しでいいのでこの地で結婚式を行うという意味を考えてみてもいいのではないでしょうか。
その地域で採れた食材を使ったり、おめでたい郷土料理をメニューに加えてみるのもいいでしょう。
米どころ宮城ということもあって、パリンカでは餅つきをお勧めしています。
力を合わせて出来た搗きたての餅は、実におめでたく最高の味です。
列席者皆が楽しめて、盛り上がること間違いなしです。
その土地の良さを知る事がそこで幸せに暮らす一歩になるはずです。

最近、レストランウエディングという言葉もすっかり定着した感がありますが、意味は読んで字のごとくレストランに於いてウエディングを行うということです。
しかしながらこの頃はウエディングを行うためのレストランというものが数多く出店している様です。
私達はあくまでもレストランという立場を大切にしたいと考えております。
私の考えるレストランとは、いつも私達の生活の中にあり、お客様のシーンに合わせて多様な利用の仕方が叶う場でありたいと考えているのです。
ですから当レストランで結婚式を挙げていただいたお二人、いやご列席いただいた皆様とはこの機会をスタートに末長いお付き合いをさせていただきたいと願っています。
これまでに当レストランで挙式されたたくさんの皆様との繋がりは、私達にとってもかけがえのない喜びとなっております。

弊レストランはイタリア料理を基本にしたメニューをご提案させて頂いております。
「北緯38度のイタリアン」をテーマに、このエリアの美味しい食材をふんだんに使ったコース料理をお楽しみ頂きたいと考えています。
和風テイストの味付けの一品やフレンチのエッセンスを効かせたお料理など、お客様のご要望にも出来るだけ柔軟に対応させて頂いております。
お箸でいただくイタリアンなども、世代を問わずご好評をえています。
ゲストの顔ぶれやお二人の好みなどを考慮して、ご一緒にオリジナルメニューを作りあげたいと考えています。
ご実家が農家だったり、ご親戚に野菜や果物などをお作りなる方がいる場合、そこで採れた食材を提供していただく事をご提案させて頂いております。
お身内の方が丹精込めて作られた食材は、何にもましておめでたい料理になると考えているからです。
これまでに、お米、じゃがいも、大根、長ネギなどの提供を頂き、イタリアンとして調理させて頂きました。
少々苦労した食材もありましたが・・・